ゲイリー・ダグラス・パーカー


 ゲイリー・ダグラス・パーカー/Gary Douglas Parker  国籍:イギリス 出身:イングランド/ショートダグラス 生年月日:1977.6.27
身長: 187cm 体重:86kg ポジション:MF 利き足:右

1977年、イングランドのショートダグラス生まれ。6歳でサッカーを始め、7歳の頃には小学生の大会に出場していたという。10歳で、2部のショートダグラスFCの下部組織へ入団を果たすと、MFとして育成された。攻撃面での貢献が光り、中盤で攻撃を司る働きから、14歳で 「ショートグラスの王様」とまで呼ばれる程将来を嘱望された存在となったという。

16歳でU-16イングランド代表に選出され、ユース年代の大会等で7試合に出場している。 185cmの長身と、テクニックに優れた攻撃面のセンスで貢献。早い判断から狙った決定的なパスにより攻撃のリズムを作り出す働きで、主にSMF、OMFとしてプレイした。

その後、19歳でトップチームへ昇格。レギュラーとしてトップ下や攻撃的MFでの起用が試されたが、2部の激しいフィジカルコンタクトに押され、なかなか 持ち味を発揮することは出来なかった。97年には左手の骨折でシーズンの大半を棒に振るなど、才能の豊かさを評価されながらも、試合で発揮する機会は限られ ていた。

98年に復帰後したが、体調の管理が上手くいかなかったこと、小さなケガを繰り返したこと、望んでいたSMFとしてはスピードが足りなかったこと等から攻 撃的ポジションンのレギュラーを脅かす存在にはなり切れず、駒不足だった守備的ポジションの穴埋めとしての起用が続いた。左右のSB、CMF、DMFとし て試合経験を積んでいたが、00年にSMFの座を勝ち取ると、そのシーズンは2部で優勝。体の強さを身につけ、決定的なパスを出すセンス、守備的起用で 培った運動量と守備意識の高さで、中盤に欠かせない存在として君臨した。

この活躍を受け、99年にはシドニー五輪の予選にU-23代表の一員として出場。定位置は確保できなかったが、予選敗退したチームの中で奮闘した。

01-02シーズンは1部で思うような結果を残せず、チームは一年で降格が決定。しかしセンスを高く評価した1部のFCテリー・フィールドへ移籍を果たしている。 移籍後はCMFとして起用され、中盤のバランサーとして機能。足の遅さが欠点とされたが、持久力による粘り強い守備と、攻撃面での貢献が評価された。精密な技術とリズムを生み出すパスの捌きは次第に安定感を増し、04年にはカップ戦の準優勝に貢献している。

05年、A代表に初招集され、中盤の底やSBとして起用された。時にはCBとしても出場し、06年のWFCメンバー入りも果たしている(1試合出場)。決して身体能力に恵まれているとは言えないが、センスと技術、ユーティリティー性で05年から07年の代表に欠かせないMFとして、中盤の構成で重宝された。

しかし次第にケガや若手の台頭で調子を崩し、07年はリーグ戦9試合の出場に留まっている。ベンチ外も増え、08年には代表復帰のため出場機会を求めて2部のショートダグラスへ復帰。 1部昇格に貢献したものの代表選出はならず、代表復帰は半ば諦めた形で09年、サシャーユのテームスへ移籍。主に守備に徹する役割を担っている。その後、12年に引退を表明した。

クラブ成績
シーズン クラブ 所属 背番号 リーグ 国内杯① 国内杯② ECL ECC その他
出場 得点 出場 得点 出場 得点 出場 得点 出場 得点 出場 得点
96-97 ショートダグラスFC イングランド 2部 40 14 0 1 0 1 0
97-98 11 1 2 1 0 0
98-99 12 0 3 0 2 0
99-00 11 3 3 1  2 0
00-01 28 4 1 2 3 0
01-02 1部 32 1 2 0 1 0
02-03 FCテリー・フィールド 1部 33 30 2 2 0 5 0
03-04 31 1 5 1 6 0 4 0
04-05 28 30 0 6 0 8 1
05-06 25 2 2 0 0 0
06-07 10 0 0 0 3 0
07-08 9 0 0 0 0 0
08-09 ショートダグラスFC 2部 8 29 2 2 1 0 0
09-10 テームス サシャーユ 1部 27 28 0 4 0 1 0
10-11 22 0 3 0 2 0
11-12 2 0 0 0 0 0
12-13 5 0 0 0 1 0
代表歴
出場大会:ヨジート国際(93)、千葉ユース(93)、WFC(06)
期間 カテゴリ 出場 得点
93 イングランド U-16 7 0
99 U-23 5 1
05-08 A 22 1